私が自宅で使っているパソコンに入っているGoogle Chrome(グーグルクローム)は、起動時に指定のページを開くように設定しています。
ところが先日から、なぜか起動時の指定ページに加え、前回使用していたページまで一緒に開くようになってしまいました。
こちらはその時に撮った画面キャプチャの一部ですが、左から3つは前日の作業終了直前まで開いていたものです。Yahoo!Japanのタブが3つもありますが、これは元々起動した時にYahoo!のトップページが開くようにしていたところ、この事象に気づき「×」で閉じる⇒再起動⇒もっかい閉じる⇒再起動と繰り返したらこんな事になってしまいました。
特に設定変更もしていませんし、直近で設定に影響しそうな拡張機能などを入れた覚えもありません。何かのバグ?と思い念のため最新版チェックをして更新もしたのですが、状態変わらずです。
しかしあれこれ試しているうちにひょんな事で直ってしまったので、もし同事象でお困りの場合は一度試してみてください。
※画像のChromeはバージョン91.0.4472.77です。この記事を書いた当日(5/26)時点で最新のものです。
起動時の設定を確認する
この事象が起こった時に真っ先に疑うのは起動時の設定を何かの拍子に誤って変更してしまったか?という点です。まずはそこを確認します。
ユーザーアイコン右にある縦に3つ点が並んだアイコン(Google Chromeの設定)をクリックします。
一覧から「設定」をクリックします。
設定のメニュー一覧から「起動時」をクリックします。
起動時の設定が開きます。もし「前回開いていたページを開く」にチェックが入っているのであればそれが原因ですので、他の2つのいずれかにチェックを入れ替えて終了、となります。
しかし、ここは元々の設定である「特定のページまたはページセットを開く」にチェックが入ったままです。ページURLも正しく指定されていましたので、どうやらここが原因というわけではなさそうです。
原因はバックグラウンド アプリの処理??
そこで次に考えたのが「バックグラウンドで何か起こってる?」という点です。Chromeは閉じた後でもタスクに常駐し、裏側で色々な通信や実行処理などを行っております。雰囲気的に終了動作が正しく行われていない感じもしましたので、この処理を止めるとどうなるか試してみました。
先の設定画面で「起動時」の下にある「詳細設定」をクリックします。
「ユーザー補助機能」をクリックします。
「システム」の項目にある「Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する」のスライドボタンをクリックしてオフにします。(オフにするとボタンが薄いグレーになります)
で、一旦Chromeを閉じて再起動すると・・・元に戻りました。
やっぱりここなのか!?と再度「Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する」をオンにしてみたところ、事象は再現されず、以降は正常に指定タブだけが開く状態で起動できているという不思議。
うーーん、何がアカンかったんだろう??直してしまった後では時すでに遅しですが、タスクマネージャーをよく確認しておけばもう少し掘り下げた原因がつかめたかもしれないなあ・・・とちと後悔。たまたま何かが引っ掛かってしまったという事なんですかね。
この「バックグラウンドアプリの処理」については様々な意見が飛び交っておりまして、「動作が重くなるのはこれが原因なので止めた方がいい!」とか、「無碍に止めると欲しい通知が届かなくなるかも!」等々、すべてが一理あるのでどうするのが良いのかなかなか悩ましいところです。
普段特に動作に支障を感じていなければオンのままにして様子を見て、今回の事例のようなおかしな事象が出たらオンオフを切り替えて様子を見た上で判断する、というのが最も無難ですかね。
本日はちょっとモヤっとする感じで終わりますが、何か新たな情報を得たら追記します。原因判明したので以下に追記します。
追記5/29:古い拡張機能が原因だったようです
直ったと思ったら数日後にまた前回のタブが開くようになってしまい、そこでまたあれこれと試した結果、原因がわかりました。
私のケースでは、かなり前に入れていた拡張機能の動作が引っ掛かっていたようです。(拡張機能とはChromeに色々な機能を追加したりする追加プログラムの事です)
私はこのサイトを立ち上げた当初にPage AnalyticsというWEBサイトの分析ツールを入れていたのですが、使わず削除もせず放置状態になっていました。これが、「バックグラウンドアプリの実行」をオンにしている時に何かの原因で引っ掛かり終了動作が正しく行われなかったようです。
今までこの事象が起こらなかったのはまだかろうじて親和性が保たれていた故でしょうが、どこかのタイミングでChrome側の更新によりタガが外れちゃった可能性はあります。でもこれは別にPage Analyticsが悪いというわけではなく、2017年秋に既にサポート終了している古いプログラムである事を承知の上で入れていたという自己責任の範疇で起こった事なのでGoogleさんは何も悪くありません。
という事で、Page Analyticsを削除したら、それ以降はバックグラウンドアプリの処理をオンのままにしていても全く事象は発生しなくなりました。
いやいや、やっぱりたまには使っていない物は止めておくか掃除しておかねばアカンですね。ちなみに今Chromeにどんな拡張機能が入っているかはこちらのアイコンをクリックすると確認できます。
このアイコンがない場合は、ユーザーアイコン横の点が縦3つのアイコンをクリック⇒「設定」⇒設定画面で「拡張機能」をクリックします。
拡張機能の一覧が表示されますので、怪しい物があれば一旦スライドボタンのオンオフを切り替えてChromeの動作がどうなるか確認してみてください。結果、これが原因だと特定でき、かつ不要な拡張機能であれば「削除」をクリックすれば完全に削除できます。