Excel(エクセル)でCSV形式のファイルを取り扱う場合、ダブルクリックで開くのはデータが正しく表示されない事があるので基本NGです。そこでデータの読み込みに「テキストファイルウィザード」を使っていた方も多いと思います。
しかし、Microsoft365のExcelでは、テキストファイルウィザードが見当たりません。
何となくここからできるかな?と「テキストまたはCSVから」をクリックしてファイルを開こうとすると・・・
問答無用でPower Query(パワークエリ)が走り出し、このまま[読み込み]をクリックするとテーブル形式でデータが読み込まれてしまいます。
「データの取得」をクリックしてみても、それらしいメニューがありません。
Power QueryはExcel2016から標準搭載された外部データの取り込みや加工にとても便利な機能なのですが、そのかわり旧来のテキストファイルウィザードがとても見つけづらくなってしまいました。Excel2013から2016へ移行した時もこの問題に悩まされた方は多いのではないでしょうか。
それでも2016ではかろうじて[データ]タブの「データの取得」⇒「従来のウィザード」⇒「テキストから(レガシ)」を順に辿っていけばウィザードは開けたのですが、Microsoft365になるとメニューにもないので使いたい時は少々困ってしまいますよね。
でも、表示されていないだけできちんと機能は残っていますのでご心配なく。使いたい時は以下の手順でメニューに出てくるように変更しましょう。
テキストファイルウィザードを表示する
まずは[ファイル]タブ⇒「オプション」を順にクリックし、Excelのオプションを開きます。下図のように縦に並んだメニューに「オプション」の文字がない時は、「その他…」と表示されている箇所をクリックすると出てきます。
ナビゲーションウィンドウから「データ」をクリックします。
「レガシ データ インポート ウィザードの表示」グループにある「テキストから(レガシ)」にチェックを入れ、[OK]をクリックしてオプションを閉じます。
ではExcelの作業ウィンドウに戻り、再度[データ]タブ⇒「データの取得」をクリックしてみましょう。先ほどはなかった「従来のウィザード」が復活していますね。
クリックすると、Excelのオプションでチェックを入れた「テキストから(レガシ)」が表示されます。
「テキストから(レガシ)」をクリックすると、テキストファイルウィザードが起動します。
Power Queryもすごく便利なのですが、ある日突然「はい、今日からこっち使ってやってね」と言われてもすぐに理解して使いこなすには少々ハードルが高いように感じます。テキストファイルウィザードはレガシ(遺産)扱いされちゃっていますけど、まだ活躍の場は多いので当面残しておいて欲しいなあ・・・と思ったりもします。